第二回 中学生の部 太田玉茗賞

公開日 2009年06月01日

更新日 2015年02月20日

太田玉茗賞

 ふるさとの土をけって
   西中学校一年 岡戸 映実

 

 まぶしい太陽の真下
 タッタッタッタッタッタッ……
 私は今、西中の校庭を走っている
 この土を蹴るたびに熱気が溢れ出てくる
 汗だくだ

 去年もそうだった

 今でも思い出す
 まだ小学生だった
 ギラギラ光る太陽の中
 ただひたすら頑張っていた
 大会に向かって走っていく

 陸上競技場
 秋の終わり
 赤や黄に染まった木々が次第に夕闇へと、
 とけこんでいく
 私はまた、その土を蹴っていた
 タッタッタッタッタッタッ……
 ひんやりした空気
 体内の脈が聞こえる
 不思議と、ここが大切な場のように思えた
 安心感が全身を伝わってくる
 闇に包まれた陸上競技場———。

 中学生になった今
 またその土を蹴り始めた
 スタートしたばかりだ
 これからすこしずつ進んでいく
 「希望」という光の中
 夢に向かって、また土を蹴る
 羽生の土———。

 ふるさとの土は、きっと応援してくれる
 だから安心して、何回でも走り出す
 一歩ずつ、前へ前へと……。

 

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