羽生市の家計簿 市の家計簿でみるギモン?

公開日 2011年02月28日

更新日 2018年03月16日

 Q9 市の予算は、わたしたちの家の家計とは違うの?

A9 一般の家計と市の会計では、お金の使い道も規模も違いますので、単純には比べられない
   ところもありますが、みなさんの家庭の家計簿に例えてみてみましょう。

羽生市の平成22年度一般会計予算(163億3600万円)を年間500万円の家計に例えてみると次のようになります。

【収入】(入ってくるお金)

給料(市税) 221万円 家族で稼いだお金
235万円
パート収入(使用料・手数料) 14万円
実家からの援助(補助金・譲与税・交付税など) 164万円  
預金の引き出し(繰入金) 20万円  
銀行などからの借金(市債) 46万円  
前の年の残金(繰越金) 11万円  
雑収入(雑入など) 24万円  
合計 500万円  

【支出】(出ていくお金)

食費(人件費) 106万円 生活費
365万円
医療費・教育費(扶助費) 106万円
光熱費や車の修繕等の雑費(物件費) 90万円
子どもへの仕送り(他会計への繰出金) 63万円
借金の返済(公債費) 66万円  
小遣い・自治会費・保険料など(補助費、貸付金) 30万円  
居宅の増改築(普通建設事業費) 38万円  
預金(積立金、予備費) 1万円  
合計 500万円  

借金の残高(市全体を500万円の家庭とした場合)  951万円

 羽生市の家計は、一年間の生活費が365万円かかるのに対し、家族が稼いだお金は235万円しかありません。
 また、支出の内訳をみてみると、家族の医療費や借金の返済など、減らしたくても簡単には減らせないものがあります。


Q10 家族で稼いだお金より生活費の方が多いってどういうこと?

A10 羽生市は、家族で稼いだお金(市税、使用料・手数料など)だけでは、生活していくことが
    できないのです。実家からの援助(補助金・譲与税・交付税など)や銀行などからの借金
    (市債)がどうしても必要なのです。

img_Q10-1.gifimg_Q10-2.gif


Q11 どんなことにお金を使っているの?

A11 食費(人件費)や光熱費(物件費)、家族の医療費・教育費(扶助費)、借金の返済(公債
    費)、子どもへの仕送り(他会計への繰出金)の割合が高くなっています。

【お金の使い道】                         (単位:万円)
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年間支出500万円の家庭とした場合のお金の使い道


Q12 子どもたちへの仕送り(他会計への繰出金)が多いのはどうして?

A12 特別会計で行っている国民健康保険や下水道事業において厳しい経営状況が続いて
    おり、その支援のための支出が一般会計の大きな負担となっています。

 過去5年間の推移をみてみると、毎年1億円程度子どもへの仕送り(繰出金)が増加しています。このことが家計(一般会計)を圧迫している要因のひとつになっています。

【過去4年間の繰出金(予算)の推移】        (単位:千円)
img_Q12.jpg

【過去5年間の繰出金(予算)の推移の数値】     (単位:千円)

区分 H18 H19 H20 H21  H22
国民健康保険 280 410 355 452 530
下水道事業 734 733 729 678 643
中小企業従業員退職金等共済事業 17 11 11 11 11
 住宅資金貸付事業 10    
 老人保健 299 300 30  2  
 介護保険 350 348 354 371 396
 後期高齢者医療     448 471 487
 合計 1690 1809 1927 1985 2069
 前年差額   119 118 58 84

*後期高齢者医療特別会計は、平成20年度より創設。(そのかわり老人保健繰出金が減少)


Q13 借金の返済が家計を圧迫しているようだけど、借金の残高は他の家庭に比べてどう
    なの?

A13 住民一人当たり残高で判断しますと、ご近所さん(行田さん、加須さん)と同程度の借金
    残高となっております。

平成20年度借金残高を他の市町村と比較してみてみましょう。

自治体名 借金残高 住民一人当り
残高目安
人口(H20末)
羽生市 330億1400万円 586,926円 56,249人
行田市 485億5200万円 559,207円 86,823人
加須市 730億 500万円 627,811円 116,285人

※加須市は既に合併しているものとして計上
 (財政状況等一覧表(平成20年度)より抜粋)

 上の表をみてみますと、我が家の借金残高は人口一人当たり586,926円となっておりご近所(行田さん、加須さん)に比べると真ん中に位置します。
 施設などを建設するときはその年の税収だけで整備するのではなく、その費用の一部を借金でまかないます。これは、将来その施設を利用する方々の税金で借金を返済することにより、世代間の公平を図るという観点からです。家族の生活を豊かなものとするため、車庫や物置、庭、自動車、家具(学校、公園、道路、文化ホール、体育館)などを整備した結果が借金残高となって表れているのです。。
  現在も一生懸命借金の返済を行っており、21年度には319億円(1人当り568,496円)、22年度には311億円(1人当り554,404円)まで減らす予定です。(次のグラフ参照)
 今後も、この借金を減らしていくために、繰上償還の実施や償還元金以上に借金をしないように努めていきます。

 

【羽生市の借金残高の推移(見込)】

img_Q13.jpg


おわりに

 平成15年度(財政危機突破第一年度)より、厳しい財政状況を打破しようと行財政改革に真剣に取り組んでまいりました。その成果は少しずつではありますが着実に表れてきております。今後もこの歩みを緩めることなく改革を推進してまいります。
 また、市の予算や財政状況等につきまして少しでも分かりやすいかたちで提供できるようこれからも努力してまいります。

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