子どもたちへのメッセージ
「久しぶりに羽生に帰ったとき、閑散としていた駅前の風景がなくなっていたことに驚いた。大きなショッピングモールもでき、生活の中で身近に感じられるものがグッと増えたことは間違いない。遠かったものが近くにきて、なかったものがあるようになって、「吸収」を繰り返していくことで、満たされていくような感覚と同時に、失ってしまう「怖さ」もある。
単純なことで、与えられるのではなくて、個々が「市」に与えるようなことができれば『おもしろく』なる。僕も羽生市で育ったことを考えれば子どもみたいなものだ。だから僕は、自分でできる範囲の中で与えていきたいとは思う。おもしろく、したいから。 |
映画監督
高校卒業後、日本映画学校に入学。映像ジャーナルゼミに所属し、ドキュメンタリーの制作を学ぶ。卒業制作に企画したクルド難民の撮影を続行するため同校を中退し、3年の月日をかけてドキュメンタリー映画「バックドロップ・クルディスタン」を制作。
2007年山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門市民賞・奨励賞W受賞。2008年毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞受賞。 |