公開日 2022年06月15日
更新日 2022年06月15日
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
多くの場合、皮膚にピリピリ、ズキズキ、チクチクといった痛みが起こり、その後、体の神経に沿って、痛みを伴う発疹と水ぶくれが集まって帯状に生じるという特徴があります。
原因
子どもの頃にかかった水ぼうそう(水痘)の原因となった「水痘・帯状疱疹ウイルス」が活動を再開することで発症します。
水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは長年にわたって体内に潜伏します。
普段は免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、「加齢」「疲労」「ストレス」等により、免疫力が低下するとウイルスが再び活動増殖、増殖して帯状疱疹を発症します。
合併症
・帯状疱疹後神経痛・・・皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって続く痛みのこと。
・目の症状・・・角膜炎、結膜炎、ぶどう膜炎
・耳の症状・・・耳鳴り、難聴、めまい
治療
帯状疱疹はひどくなる前に治療を始めることが重要です。
帯状疱疹の治療の中心は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」の増殖を抑える抗ウイルス薬です。
発疹が出てから72時間以内に飲み始めることが望ましいといわれています。
発疹に気がついたら出来る限り早く受診しましょう。
予防
帯状疱疹はワクチンを接種することで、発症や重症化を抑えることができます。
帯状疱疹のワクチンは、50歳以上の方が対象です。
1回接種の生ワクチンと2回接種の不活化ワクチンの2種類があります。
なお、帯状疱疹は法令に定められた定期予防接種の対象疾病ではないため、ワクチン接種をする場合は任意予防接種となり、接種費用は、全額自己負担です。
接種を希望される場合は、医療機関へ直接ご相談ください。