公開日 2017年07月04日
更新日 2017年06月21日
桑崎砂丘が埼玉県指定天然記念物に指定されました!
<桑崎三神社の境内に残る桑崎砂丘>
<境内北側の砂の高まり>
桑崎砂丘について
桑崎砂丘は、中川低地の河畔砂丘群の一つに位置づけられる砂丘です。
中川低地の河畔砂丘群は、平安~室町時代にかけて形成されたものと考えられ、全国的にも珍しい内陸性の砂丘です。
砂丘は、榛名山や浅間山の火山灰などに由来する大量の砂が季節風によって吹き溜められ、羽生市から越谷市の利根川の旧河道沿いに転々と分布しています。その一つの桑崎砂丘は中川低地の砂丘群の中では最上流部(起点)の位置にあります。
指定地の桑崎三神社(桑崎723)は、3列の砂丘列のうち東側の砂丘(長さ450m、幅50m)に位置します。神社の境内では地表面の砂の状態が確認できるとともに、本殿の北側で高まりを観察することができます。桑崎砂丘を含むこの内陸性の砂丘群は、地質学的研究によりメカニズムが明らかになっている例として稀少であり、学術的価値が高いものです。