公開日 2018年05月18日
更新日 2024年04月01日
「木造不動明王坐像」、「木造恵比須・大黒天像」、「木造恵比須・大黒天像付新刻料金払済覚」(羽生市指定有形文化財 彫刻)
木造不動明王坐像 木造恵比須・大黒天像 木造恵比須・大黒天像付新刻料金払済覚
サイズ:木造不動明王坐像:像高44.4㎝
木造恵比須・大黒天像:像高 恵比寿像22.4㎝、大黒天像22.4㎝
木造恵比須・大黒天像付新刻料金払済覚:像高 恵比寿像25.7㎝、大黒天像22.4㎝
平成26年3月26日付で、市内に所在する尾上朝運(朝雲)(おのうえちょううん)(1807〜1868)作の彫像3件が羽生市指定文化財(彫刻)に指定されました。 尾上朝運は、江戸時代後期、下村君村(現羽生市)に生まれ、18歳の頃仏師岩国光関につかえ彫刻の道に精進したと伝えられています。市域内外で多くの彫像の制作・補修を手掛けました。朝運の作と伝えられる彫像のうち五尊教会(栃木県足利市)の五大明王像は足利市指定有形文化財となっています。
羽生市の文化財に指定された彫像は、いずれも市内に現存する、尾上朝運の作であることがはっきりとしているものです。「木造不動明王坐像」は25歳、「木造恵比須・大黒天像」は51歳、「木造恵比須・大黒天像 付 新刻料金払済覚」は58歳の作で、他所にも作品を残した尾上朝運という人物の足跡を伝える貴重で重要な資料といえます。
木造大黒天立像 付 厨子(羽生市指定有形文化財 彫刻)
サイズ:像高25.0㎝
平成30年2月20日付けで、尾上朝運(朝雲)が制作した彫像「木造大黒天立像 付 厨子」が、市指定有形文化財(彫刻)に指定されました。
この「木造大黒天立像 付 厨子」は、台座に「文政十亥年 正月吉日 行盛 佛師 當所朝運」と墨書されていることから、朝雲が20歳のときに手がけたことがわかります。また、厨子の背面外側には「佛師 朝運 俗名尾上卯七」とあり、朝雲は若い頃に「卯七」と名乗っていたことも明らかになりました。朝雲の技量や経歴を明らかにする貴重な資料ということから、市指定文化財に指定されました。
永明寺のイチョウ(羽生市指定天然記念物)
「永明寺のイチョウ」は、真言宗豊山派永明寺境内内にあることから、その寺の名を冠しています。雌株で、葉が多く茂り、秋にはたくさんの銀杏が実ります。永明寺の創建年代はわかっていませんが、古い記録や安置された仏像などから鎌倉時代には建てられたと推定されています。樹齢は500年を超えるとも推定されており、寺とともに地域の長い歴史を伝えてくれています。見学は自由ですが、寺院の敷地内ですので、参拝者等にはご配慮ください。
推定樹高 約28メートル
目通り周囲 4.92メートル
(平成19年現在)