公開日 2023年09月27日
更新日 2024年06月20日
最近のムジナモ自生地の様子
自生地内のムジナモの推計総株数は先月と変わらず約27万株となっています。枝分かれしている株も多くなってきました。増殖していたり、減少していたり、堀によってまだらな状態となっています。減少している要因は、コイやウシガエルのオタマジャクシ等の食害生物によるものや寄生虫であるセンチュウによってムジナモが枯れたりしていることが挙げられます。オタマジャクシは捕獲が用意で近年はその数が減ってきています。ただ、コイについては捕獲が困難です。現状では一部の堀にとどまっていることから、堀の中に生えるマコモなどを一部刈り残して、自由な移動ができないよう工夫をしています。
5月下旬に自生地内の草刈りを実施しました。マコモやアシなどの背の高い植物が繁茂すると、水面が陰り、ムジナモの生育に影響があるため、毎年初夏から秋口にかけて草刈りを行っています。ただ、水際のマコモについては30cmほどの高さで刈り残しています。これは、大雨等により自生地内の水位が上がった際にムジナモが流れ出ないようにするための工夫です。下の写真にみられるような水路のまわりだけ緑が残っているのはこのためです。
水面一杯に繁茂するムジナモの様子(令和6年6月12日現在)
ムジナモ自生地の様子(令和6年6月12日現在)
過去の履歴(下にあるタイトルをクリックすると写真が見られます)
日本精工株式会社がムジナモ自生地の一部の草を刈りました(平成30年6月)