公開日 2023年04月03日
更新日 2024年04月09日
「HPVワクチン」について
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。
HPVワクチンには、9価のワクチンのほかに、2種類のワクチン(2価のワクチン、4価のワクチン)があります。どのワクチンを接種するかは、医師にご相談ください。
9価のHPVワクチン(9価ワクチン)について
HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。
9価ワクチン(シルガード9)については、厚生労働省ホームページをご確認ください。
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)
接種回数について
9価ワクチン(シルガード9)で接種を開始する方は、決められた間隔をあけて、合計2回または3回接種します。
1回目または2回目に気になる症状が現れた場合は、2回目以降の接種をやめることができます。
対象者について
定期接種 |
12歳となる日の属する年度の初日~16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子 (小学校6年生~高校1年相当の女子) ※標準的な接種期間は13歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間 |
キャッチアップ接種 | 平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子で、HPVワクチンを3回接種していない方 ※対象の期間は令和7年3月31日まで |
一般的な接種スケジュール
【1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合】合計2回 |
2回目:1回目の接種から6か月の間隔をおいて接種 ※1回目と2回目の接種は少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。 |
【1回目の接種を15歳になってから受ける場合】合計3回 |
2回目:1回目の接種から2か月の間隔をおいて接種 3回目:1回目終了後6か月の間隔をおいて接種 ※ただし、当該方法をとることができない場合は、2回目は1回目から1か月以上の間隔をおいて、3回目は2回目から3か月以上の間隔をおいて接種します。 |
これまでに、2価 または 4価のHPVワクチン(サーバリックスまたはガーダシル)を1回または2回接種した方について
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。この場合にも公費で接種することができます。
副反応について
9価ワクチンの接種後には、下記の副反応が起こることがあります。
接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずはワクチンを受けた医療機関などの医師にご相談ください。
発生頻度 | 報告されている症状 |
50%以上 | 疼痛(痛み)* |
10~50%未満 | 腫脹(腫れ)*、紅斑( 赤み) *、頭痛 |
1~10%未満 | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血*、血腫*、倦怠感( だるさ) 、硬結*など |
1%未満 | 浮動性めまい(頭がぼーっとしてふらつく感覚)、悪心、下痢、そう痒感(かゆみ)*、発熱、疲労、内出血*など |
頻度不明 | 感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、失神、四肢痛など |
※ワクチンを接種した部位の症状 |
予防接種健康被害救済制度について
極めてまれですが、予防接種を受けた方に重い健康被害が生じる場合があります。
HPVワクチンに限らず、日本で承認されているすべてのワクチンについて、ワクチン接種によって、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害が残るなどの健康被害が生じた場合は、申請し認定されると、法律に基づく救済(医療費・障害年金等)の給付が受けられます。
予診票について
すでに送付されている方は、今お持ちの予診票をご使用ください。(シルガードの記載はありませんが、使用できます。)
転入などで予診票がない場合は、母子手帳を持って担当課へお越しください。
新たに中学1年生になる女子には、令和6年4月に予診票を発送する予定です。