公開日 2024年11月22日
更新日 2024年11月22日
ヒトパピローマウイルス感染症とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染するウイルスです。性行為を経験する年頃になれば、男女を問わず多くの人がHPVに感染します。ウイルスの遺伝子型は200種類以上あり、ほとんどは問題を起こしませんが、その一部は子宮頸がんのほか中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの疾患の原因になることが分かっています。
男性のHPVワクチンの接種について
男性がワクチンを接種することで、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。
日本では、令和2年12月に4価ワクチンのみ適応が追加され、9歳以上の男性への接種が可能となっています。(任意接種)
現在、男性を定期接種の対象に加えることについて厚生労働省で検討されています。
ワクチンの接種方法
現在、男性のHPVワクチン接種については、予防接種法に定められておらず、個人の判断により発症予防として接種する「任意接種」となります。本人または保護者の意思と責任で接種を行うものです。
費用は全額自己負担となりますので、接種費用・予約の有無・診療時間等につきましては、直接医療機関へお問い合わせください。
男性が接種できるHPVワクチンとして4価(商品名:ガーダシル)が承認されています。
ワクチンは、概ね小学6年生以上の者を対象に合計3回の接種を行います。
(ワクチン接種スケジュール:初回接種から2カ月後及び6カ月後に追加接種)
HPVワクチンに関する情報・相談先一覧
- HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談
→厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口(0120-469-283 平日9時~17時) - 上記以外の相談
→県に設置された相談窓口(感染症対策課:048-830-7330) - ワクチン接種前後の不安や疑問についての相談窓口(オンライン)
埼玉県産婦人科医会のページ(HPVワクチン接種に関する 無料オンライン相談を開始します)へのリンク(別ウィンドウで開きます)