公開日 2024年12月04日
RSウイルス感染症とは
・RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も発症を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児が少なくとも1回は感染するとされています。
・成人では、通常、発熱、喉の痛み、咳、鼻水、倦怠感など感冒様症状のみのことが多いですが、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者などにおいて重症化することがあります。
主な症状
・感染して2~8日(典型的には4日~6日間)の潜伏期を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。
・多くは軽傷で自然に軽快しますが、なかには、咳が悪化したり、喘鳴(ゼーゼーとした呼吸)が出ることがあり、場合によっては肺炎になることがあります。
・2歳までにほとんどの乳幼児がRSウイルスに感染するといわれており、多くの場合軽症で治まりますが、1歳未満の乳児の場合は、急性細気管支炎や肺炎などの重い呼吸器症状を起こすことがあります。
特に感染に注意が必要な人
・感染によって重症化するリスクが高い基礎疾患を有する小児や生後6ヵ月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。
・慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者にも特に注意が必要です。
治療方法
・RSウイルスには、有効な薬がないため、対症療法になります。
・お子さんの場合、機嫌がよく、つらそうでなければ、慌てず様子を見て、必要に応じてかかりつけ医に相談してください。
・呼吸が苦しそうで、食事や水分摂取ができない時は、医療機関へ受診しましょう。
予防対策
・主な感染経路は、患者のくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスが付いた手で口や鼻等の粘膜に触れることによる「接触感染」です。
・鼻汁や咳などの呼吸器疾患等がある場合は、マスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用すること、また、咳が出るときは、手やハンカチで口や鼻を押さえる「咳エチケット」を守ることがとても大切です。
・手洗いをしっかり行うことが重要です。手すりやおもちゃなどをアルコールや塩素系の消毒で行うことも効果があります。
・60歳以上の方や妊婦の方を対象にしたワクチンがあります。接種を希望される方は、かかりつけ医へご相談ください。
※羽生市では、RSウイルスワクチン接種に対する費用助成は行っていません。
外部リンク